秋の読書2021;マーク・トゥウェイン編

子供向けの冒険談という印象の2作「トム・ソーヤーの冒険」「ハックルベリー・フィンの冒険」を思い切って手にした。結果は、予想通り意外なものであった。これまで幾つかの子供の読み物と思われる作品、「星の王子さま」「ガリバー旅行記」などを読み返し…

秋深まる

空は澄み渡り水は静けさをたたえ、ようやく秋本番。 桜の葉が少しずつだが黄色から赤みを帯びてきた。 数日前、鴨たちが戻ってきた。まだキンクロハジロとハシビロ(かな?)が1羽ずつ。種類が違うけどツガイかな。去年よりたくさん来てくれると嬉しい。 ひ…

秋の読書2021;アリーサ編

優しく微笑むアリーサ・フランクリン(師ピーター・バラカンがいつも「アリーサ」と呼んでいるので) マイケルの自伝が思いのほか面白かったので、以前から読みたかったアレサ・フランクリンの評伝『リスペクト』にトライした。著者デイヴィッド・リッツは、…

初めてのMC

赤いカートリッジに赤いシェル。還暦を迎えた年にやって来たMCQ5。スクウェアなボディの下面とレコード盤面の間隔は1㎜ほど。初めは盤面を傷つけないかヒヤヒヤもの。 これまで高い壁として立ちはだかっていたMCカートリッジへの見えないハザードは、あっけ…

今更のマイケル・ジャクソン自伝

ブックオフで見つけたマイケル・ジャクソンの自伝、『MOON WALK by MICHAEL JACKSON』田中康夫訳、河出書房新社刊。1988年に書かれ、その年に日本でも発売されている。まさにソロとしてのマイケルの絶頂期に書かれたものである。オンタイムで、彼の音楽を街…

秋なのに

秋のお彼岸を過ぎたというのに今日も30度超えの暑さ。どうなっているんだ、と愚痴を言っても始まらない。今週末もまったりとLPを聴く。昨日仕事帰りに1時間ほど”りずむぼっくす芦屋店”に寄り道をして、10枚ほど仕入れてきた。例によって、ジャンルは支離滅裂…

リラックス

今朝は早朝から空全体に雲がかかり、時折パラパラ。わずかだがその気になっていた釣行も出鼻を挫かれてしまった。そこで、昨日の”まったり爽やか系”音楽の続きということでLPまで手を拡げることに。トップバッターは、先日手に入れたが未だ針を下ろしていな…

グラスジェムコーン

家族がよくお世話になる花屋さんのインスタで見つけ、面白いなと話していたら、数本買ってきてくれた。まるでビーズ玉で作られた装飾品のような、でもレッキとしたとうもろこし。”グラスジェムコーン”(ジェムとは宝石という意味らしい)という名前で、日本…

晩夏

朝の散歩道で見かけた濃い黄色が印象的な花、キバナコスモス つい数日前まで曇天と断続的なゲリラ雨が続いていたことが嘘のよう。朝7時台だというのにジリジリ照りつける陽射しに愛犬も飼い主もヘトヘトである。こんな時は戻ったらシャワーでも浴びて朝から…

夏の読書2021 (夏の騎士編)

アーサー王と円卓の騎士を描いた中世の西洋画(Wikipediaより) N書店主のおすすめ本として、8月初め文庫本になった百田尚樹著『夏の騎士』を読んだ。 これはなんとも正真正銘の少年少女冒険談だ。帯に書かれている”百田版「スタンド・バイ・ミー」”に素直に…

なにも かんがえず

とおくへ なげ ひたすら まつ そんな つり まっている あいだ なにか かんがえていたのだけれども なにも おぼえていない あたまの なかで さざんろっくが なっていたような きがする

アンニュイな日

アンニュイ(仏:ennui)とは、退屈さ・物憂さ・気だるさ等がない交ぜになった気分、あるいは、そのような(つまらなさそうな、物憂げな、愁いを含んだような)雰囲気のある様子のことである。(実用日本語表現辞典より) 昨日までの猛烈な暑さの後、明け方…

夏の読書2021 (古寺巡礼編)

数十年前からいつか読みたいと思っていた和辻哲郎著『古寺巡礼』が、10年ほど前に再版されていたことを最近知り、慌てて購入した。実はまだ読み終わっていない。この本を読み始めてすぐの頃、立ち寄った古本店で土門拳の『古寺を訪ねて』3冊(4冊で一揃い…

蝉しぐれまっすぐ伸びる若枝かな

盛夏の奈良国立博物館前 オリーブもすくすく伸びてます

蝉しぐれブル8負けじ吠えかえす

暑い暑いと繰り返すと尚更暑さが募るのではあるが、叫びたくなるような蒸し暑さが続いている。今日は「海の日」で国民の祝日だそうだ。海に行きたい! そのような日にあえて聴く、ブルックナーの交響曲8番、彼の最高傑作、通称?ブル8。弦楽器の繊細なさざ…

初夏の読書2021

一風変わったタイトルに惹かれて買った中古本。筆者の白洲正子は、できるだけ避けるようにしていた一人であるが、食わず嫌いがあまりに多いことを反省し、最近はむしろ積極的に手にとるようにしている。本書は、筆者の随筆選集を活版刷り特別装丁の限定本と…

ミーツ・ザ・りずむセクション

年明け早々にレコードプレーヤーを新調した折、知り合いの喫茶店オーナーからアート・ペッパーのLPをお借りした。オーナーはアート・ペッパーの音楽に出会ってからジャズにのめり込んだそうで、できれば音質の良いものでという当方の要望も考慮して、所有の…

TAKING STOCK(テイキング・ストック)

「Taking Stock」というのは「棚卸し」のことだそうだ。オーディオルームを以前より狭い部屋に移動し、LPやCDの収納場所が足りない。移動時に半分に減らす目標を立てたのだが、実行できたのはまだ1割にも満たない。そんな状態の中、我がロック愛聴盤の師と…

ヴァン・モリソンも歌っていた

意外だった。何度も観たはずの『愛と青春の旅立ち』のサントラにヴァン・モリソンの曲が入っていた。自作の「愛の渇き」。どんな場面で流れていたのだろうか。彼のアクの強い声も、ジョー・コッカーの前では影が薄かったということだろうか。それでも彼らし…

自作音響パネルに挑戦 その2

オーディオルームを移動した。広さが7.5畳から5畳ほどと狭くなった。スピーカーは独立した設置からサイドボード(食器棚下半分の転用)の上へ置くことになった。すると下面バスレフの効果がこれまでよりもしっかりと出てきた。部屋が狭い、しかし両サイドに5…

惚れる

カンチレバー上部の曲面に惚れた。ゴールドリング社IM型カートリッジ “2100”のことである。ボディーの滑らかな質感がここに集約されている。スタイラスを掃除するためにヘッドシェルをトーンアームから取り外し、上下を逆さまにした状態で眺めるたびに見惚れ…

曇り空はオーディオ日和?

ユーミン7枚目のアルバム『OLIVE』。りずむぼっくすのバーゲンコーナーでゲットした中古LP。先日聴いたときはあまり音が良いと思わなかったこのアルバム。今日はどんよりと曇っており湿度が高めのせいか、潤いのある良い音が出る。B面2曲目「TSUMETAI AME」…

好奇心

狭いバルコニーに春がやってきた。小さな花かんざしが咲き揃い目を楽しませてくれる 少し前に京阪森小路駅近くの古書店、キーツ・アンド・カンパニーで買った3冊のジャズ本のうち2冊め安原顯(自称天才ヤスケン)著『上野桜木ジャズ日記』をようやく読み終…

カートリッジを交換

レコードプレーヤーのカートリッジを取り替えた。5年程使っていた付属のものも自分のレベルでは決して悪くはなかった。しかし、スピーカーが小型であることを考えても弾み感や迫力に不満があった。カタログにある目安の300使用時間を大幅に超えていることも…

ラウンド・ミッドナイト

古本屋で買った寺島靖国著『辛口JAZZノート』というエッセイ集。昭和62年の本なので、著者が49歳。当時から現在への変遷・変節を感じながら読ませていただいた。本書中「ラウンド・(アバウト・)ミッドナイト」という曲のことが何度か出てくる。セロニアス…

収穫あり

久しぶりで勤務地近くの大きな商店街にある中古ショップへ出かけた。商店街は人が少なく1年前までが嘘のよう。通る人は日本人ばかり。ここ数年は外国人観光客の爆買いが話題だったのに。シャッターを下ろしている店が多く、テナント募集の看板もチラホラ。中…

徳利

徳利に利用しようと手に入れた器である。リサイクル品を扱う雑貨店で入手。美濃焼かと思われるが不明。銘も入っていない。お店の方は出汁入れかもと言われていた。確かに蕎麦つゆをこの器に入れて注げば、蕎麦の味が2倍おいしくなりそうだ。注ぎ口が薄く伸…

念願の1枚を手に入れて

念願の1枚は、ヴァン・モリソン初期のライブ盤『ライブ〜魂の道のり』。自分にとってロックの師であるピーター・バラカン氏の著書『ぼくが愛するロック名盤240』に「これは一家に一組常備すべき必聴盤です」と書かれているアルバムのリマスターCDである。以…

自作音響パネルに挑戦

ここ数年音響パネルに非常に興味がある。ごく普通のマンションの洋間に床はカーペット敷きのため残響は少なめ。スピーカー後方には掃き出しガラス窓があり後方音の反射が強めになる。そしてガラス越しに外部からの音がジャンジャン入ってくる。オーディオ誌…

シャッターチャンスを逃すな!

公園の池、小川、そして釣り先で出会う鳥たち。彼らは敏捷で音に敏感。珍しい野鳥に出会う時、決まってiPhoneしか持っていない。どこにあるかポケットやカバンを捜している間に3分の1はどこかへ飛び去ってしまう。ようやく取り出してカメラモードにし、ピ…