アーサー王と円卓の騎士を描いた中世の西洋画(Wikipediaより)
N書店主のおすすめ本として、8月初め文庫本になった百田尚樹著『夏の騎士』を読んだ。
これはなんとも正真正銘の少年少女冒険談だ。帯に書かれている”百田版「スタンド・バイ・ミー」”に素直に納得。今は40代となった男が、12歳つまり小学6年のひと夏を回想する物語。作者のいつもながらのテンポ良い展開にスルスルと読み進むのだが、残りページが少なくなってきたところで不安に駆られる。このままシャンシャンで終わってしまうのか??
だが、そこは百田尚樹氏のこと、突然の展開に驚く。
読み終わると、物語の爽やかさと裏腹に、もしあの頃からやり直せたらという思いに駆られる。
今のうちに食べられるだけ・・・