自作音響パネルに挑戦

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ここ数年音響パネルに非常に興味がある。ごく普通のマンションの洋間に床はカーペット敷きのため残響は少なめ。スピーカー後方には掃き出しガラス窓があり後方音の反射が強めになる。そしてガラス越しに外部からの音がジャンジャン入ってくる。オーディオ誌には様々な音響パネル製品が載っている。特に、扱いやすい仕様とサイズに加えてリーズナブルな価格のY社パネルはとても魅力的だ。そんな中でふとした思いつきで自作に挑戦。まず使用済み襖張り替えシートの紙製芯パイプを9本使って市販の桐板(買い置きしていた物)で挟み込んでみた。勘を頼りにおよそ等間隔で千鳥に並べ木工ボンドで貼り付けた。片方を貼り終え、塞ぐ前にコメを5分の1程度の高さまで詰め重り代わりとした。その状態で両サイドスピーカーの中央やや後方に配置して聴いてみた。すると不思議なことに若干音がクリアーに聞こえる。スピーカーを自作BHに切り替えるとその効果が更に大きく現れた。特に低音のブーミーさがかなり薄らぐ。これなら聞きやすいといくつかのCDを聴き比べた。弦楽器ではパイプの中の空気が共鳴するのか、響きが豊かになる。

後日、このパイプの間にT社製吸音材を差し込んでみた。これは以前あちこちへ置いて余分な反射防止の効果を確認できたものの、設置方法を考えつつ仕舞い込んでいたものだ。効果は明確ではないが、多少はあるように思われる。特にピアノ曲で音のキレが良くなったように感じる。スピーカー間の残響を押さえ込んでいるのではないか。

市販のものは効果が確実に望めるのであろうが、期待しているY社のパネルも代理店の方によると4枚以上使用しないと効果が分かりにくいとアドバイスされた。4枚というと少し高価になるので慎重にならざるを得ない。今回使用した材料は2,000円足らずなのでダメ元である。これでしばらく様子を見ようと思う。