2018-01-01から1年間の記事一覧

『オーディオ巡礼』を読む

五味康祐(ごみやすすけ)氏のエッセイ集3冊めは、ステレオサウンド誌上で1966年から1979年の間に掲載された「オーディオ巡礼」である。かろうじてお亡くなりになる直前のものはオンタイムで読んでいたと思われるが、今回初めて目にしたと同じであろう。それ…

佐渡裕の『天地創造』

当時首席指揮者を務めていた佐渡裕が楽団の存亡の危機を救うべく2000年にリリースしたアルバム。サティの曲をめずらしい管弦楽で振っている。さあいよいよPAC定期演奏会の2018-2019シーズンが始まった。今シーズンは前から4列目で昨シーズンよりやや後ろ。相…

五味康祐を読む

連続の台風・長雨、週末外に出る機会がめっきり減っている。そんな時は部屋でじっと好きな音楽を聴きながら本を読むのが一番である。インターネットでオーディオ関係を調べていて出会った懐かしい名前「五味康祐」、その人のエッセイ集を2冊読んだ。中高時代…

ヨーヨー・マからのメッセージ

「ゴッホのひまわり」という品種だそうだ。確かに花びらが一枚ずついろんな方向にねじれている。 ヨーヨー・マの新作アルバム『SIX EVOLUTIONS』を聴いた。マにとって3度目のバッハ・無伴奏チェロ全曲アルバムである。印象を一言で表すとしたら、「力強い演…

夏の読書2018

西宮市にある日本書紀にも登場する兵庫県では最古の神社・廣田神社の末社。30度を超える中でも暑さを感じさせないのは神の力か歴史の重みか。昨日の台風21号は近畿地方に大きな爪痕を残し、かつ重い重い課題を気付かせてくれた。考えが足りない訳ではない…

オーディオ達が突然・・・

我が家のオーディオ達が突然いい音で鳴り出した。真空管式アンプは3年、フルレンジ小型スピーカーは2年、ラジオ・CD・USBの音源となるミニコンポに至っては4年めに突入。そんな組み合わせで今日の午後突然、今までになく抜けの良い低音が鳴り出した。ポール…

大山崎山荘美術館

先日聴竹居を見学した際、大山崎山荘美術館にも行ってみた。地図で見ると近いはずだったが、実際にはきつい坂を5〜600m登ってようやく門に辿り着いた。それでも山荘らしきものは見えない。少し入ると通路中央の大きなアラカシの樹が迎えてくれた。ホッとし、…

聴竹居

聴竹居からほど近い大山崎山荘美術館のテラスから男山を望む 最高気温が相変わらず30度を超える暑さの中、2ヶ月ほど前に予約し待ち遠しく思っていた「聴竹居」へ出かけた。大正から昭和初期にかけて活躍した建築家・藤井厚二が自宅として建てた5軒の中で最後…

楽園

暑い、とにかく暑い。こんな日本は嫌だ。もっと快適な「楽園」に行きたいと、検索すれば、出てくる画像は南国のリゾートばかり。リゾートに行けば、きっと美しい景色に感動するに違いない。でも何か違う。ウ〜ン何か違う、物足りない。物欲まみれの芸術に浸…

三度あることは四度ある

小宇宙と呼ばれる世界はたくさんあるが、読書もそう。そして文庫本そのものが小宇宙に見える時がある。二度あることは三度ある。そして四度目も起こった。昨日の台風でまた各地に被害が及んだが、海外出張からの帰国がまた台風と重なった。今回は同行者の日…

秋の風

まだまだ西陽はきついが・・・長い休暇も最後の一日となった。連休初日にトラブり少々落ち込んだが、気を取り直して少しずつ計画をこなした。読書は、数ページ読んではすぐに眠ってしまうので予定の2冊どころか、1冊めの4分の1ほどしか進んでいない。内容は…

毛深いモグラ?

バルコニーに変な生き物が! 毛深いモグラか? はたまた、房のついたロシア帽が風で飛ばされて来たのか?実はこれ、我が家の愛犬の後ろ姿。バルコニーにペタッと伏せ、手摺の隙間から近所をじっと眺めるのが好きなのだ。この暑い時期にと思うが、時々やって…

猛暑、連休、やりたいこと

猛暑の中、バテている我が中年夫婦と愛犬を尻目に元気なのは、6月から育て始めたアデニウム。砂漠の植物で暑さに強いというのは知っていたが、連日35度を越える最高気温と2週間以上水やりしていないにもかかわらず、碧々としている。部屋の中においていた時…

入道雲

神戸の阪神・青木(おうぎ)駅に近いサンシャインワーフ神戸へ出かけた。子供達が小さい頃は時々来たが、今回は久々である。夏休みだが猛暑のせいか人影もまばら。東神戸港の南には入道雲が輝いていた。最近飛行機によく乗るので上から見る雲ばかりに気をと…

大連のタトゥー建築 その2

商業街を中へ入って行くと、更にすごいものが眼に飛び込んできた。食品会社の看板の右上には、文字通りの刺青ショップの文字も。方形の2階建てビルの1階はドーマーウインドウ風の入り口。壁にはどの面にも人物群を中心にしたタトゥー装飾が。屋根回りや足元…

大連のタトゥー建築 その1

中国北部大連の経済開発区にある飲食店街でタトゥー建築に遭遇した。「タトゥー建築」とは、2004年頃仕事で訪れたスロバキア東部の田舎町で見かけた数多くの外壁に塗装で装飾を施した建物に自分で勝手に名付けた総称である。その後、ドイツ赴任時に訪れたミ…

20年ぶりに花火を堪能した

20年ぶりに花火を堪能した。その間も遠くから少し見えるというのはあったが、わざわざ出かけて花火鑑賞というのは久しぶりである。子供達は小さい頃、花火の大きな音が苦手で、一度すぐに引き返してからは行った事がなかった。大きくなると、今度は友達と出…

日本の朝食

ベランダで咲いていた少し紫がかった赤いペチュニア。茎の細かなひげ?が逆光で美しく輝くおよそ1ヶ月ぶりの我が家での朝食だった。蝉の声やら犬の足音やら年のせいやらで早朝から目が覚めた。昨日は台風の影響で2時間遅れでのフライト。家に着いたのは夜8時…

26時間

26時間。これは中国無錫から自宅までの所要時間である。現地の午後1時(日本時間午後2時)頃職場を出発。豪雨を伴う悪天候の中、フライトは出発時点で30分ほど遅れた。目的地の関西空港にはどうにか2時間半ほどで近づいた。日本も折からの最悪の天候。着陸を…

PAC2017-2018シーズン終了

サイン会で笑顔の指揮者ロッセン・ミラノフ氏とピアノソロのイノン・バルナタン氏 6月24日今シーズン最後のPAC定期演奏会へ出かけた。中央ブロック前から2列目という首の痛くなる席もこれが最後。リサイタルでこの列の経験はあったが、オケでこの位置は、肝…

夏の宿題

順調に葉を増やし成長する我が家のアデニウム。一方・・・ 春先に立てた予定では今頃自作スピーカーvioliniの新作に取組んでいる予定であった。事実4〜5月には、ああでもない、こうでもないと、新作のスケッチを書き溜めていた。そして5月末には材料の切断を…

外灘(ワイタン)の夕暮れ

上海タワーを撮り飽きた頃、少し歩いて黄浦河に出た。旧租界地の立派な建物が並んでいる外灘(ワイタン)と呼ばれるエリアの南端辺りだ。丁度夕陽が立派な尖塔の陰に沈んでいくところだった。手前の桟橋にはノスタルジックなデザインの照明が並んでいていい…

上海タワー考

上海中心(通称上海タワー)は、2016年3月12日に完成した高さ632mの現在中国で最も高い建物である。工事中にしばしば目にしていたが、完成したのを見るのは初めてだ。今日は珍しく雲がうっすらかかる程度の良い天気だったので、夕方出張先の事務所から地下鉄…

天津租界地めぐり

今回の出張で帰国当日の朝、これまで気になっていた天津の租界地を1時間半程、気の向くままブラついた。租界地時代の建物が外観を比較的よくとどめて整備されているのが意外だった。多くが銀行などの事務所として今も使用されているようで、ごてごてした飲食…

天津・海河にてナイトクルーズ

天津の中心部を流れる「海河」という大きな川。ここでは毎年この季節になると遊覧船が出されるそうだ。天津に出張で来るようになって初めての観光。日没直前に「天津の眼」と呼ばれる大観覧車近くの桟橋から出発する1時間のクルーズを楽しんだ。 日中の気温…

雲三態

これから発達する入道雲だろうか?ゲレンデのように滑らかな雲が次第に涌き上ってくる。 もこもこ、モコモコとあちこちで首をもたげている。立ち上がるプレーリードッグのようでもある。 さまざまな種類の雲が勢揃い。高さもまちまちで陰影の妙を作り出して…

久しぶりの音楽会

ヤマハ株式会社ホームページ・楽器解体全書より借用(木管楽器だったとは) 2ヶ月ぶりで芸文の定期演奏会に行ってきた。事前に予習することなく向かった。オランダ生まれの指揮者ユベール・スダーンによる3曲。1曲目はザンドナーイ作曲・フルートと管弦楽の…

火山国

これらの写真はどこあろう我が国・日本の写真である。上が長崎県雲仙・普賢岳、下が鳥取県・大山。上空から眺めるこれらの地形は火山の裾野そのもの。荒々しい溶岩の流れを想像させる。地面に立っているときには決して気付かない地球の顔である。ハワイのキ…

Hello! OSAKA

大阪の市街地を南港の南側上空から撮った写真。真っ赤な朝潮橋がひと際目を引く。その横に並ぶ巨大なキリン達(本当はコンテナ運搬用クレーン)。手前左のたて縞高層ビルがWTC(今も大阪府の執務スペースとなっているのだろうか?)、その左後方に天保山の海…

ブルース・ギター

チェロはブルースを歌う事が出来るか ブルースがらみで検索していてジミヘンに辿り着いた。ブルース・ギターの最高峰は何とジミヘンことジミ・ヘンドリックスだそうだ。エリック・クラプトンも及ばぬ地位らしい。ラスタファリア風の髪型(後で写真を見るとド…