夏の読書2018

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西宮市にある日本書紀にも登場する兵庫県では最古の神社・廣田神社末社
30度を超える中でも暑さを感じさせないのは神の力か歴史の重みか。

昨日の台風21号は近畿地方に大きな爪痕を残し、かつ重い重い課題を気付かせてくれた。考えが足りない訳ではないのだろうが、観測史上最高の、けれども南海トラフで想定されるよりはるかに低い水位の高潮によって、阪神間の海岸エリアは甚大な被害を被った。被害の全容は丸1日半経った今も分からないほど。今を生きる我々は後の世代の為にも真剣に考えなくては。
今日の通勤電車で丁度読み終わった1冊、『人類文明の黎明と暮れ方(青柳正規著 講談社学術文庫)』では、その辺りへの警鐘が鳴らされている。「・・・、いくつかの文明の興亡をたどると、その文明を繁栄させた原因や要素こそが、同じ文明を衰退させる働きをすることがわかる。・・・」。人類黎明期の文明は、現代を考える上での定置観測の場そのもの。衰退を止めることは出来なくても速度を遅くさせる為、様々な文化・文明の多様性に眼を向ける必要がある。そのようなことも書いてあった。津波に対してあれほどの恐怖心を抱いていたはずなのに、同じような現象である高潮を十分に防ぐことが出来ていない。何度も何度も経験してきたはずなのに・・・。

<9月6日午前6時追記>
例によって朝5時頃トイレに立ち、そのままインターネットを見ていて、北海道の地震を知った。「最大震度6強(後日震度7に訂正された)」とは、どれほどの揺れだろう。先日の震度5強でも一歩も動けないほどの揺れだったのに。
被害が少ないことを願う。