思いがけぬ出会い;サイケ・ロック編

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LPの大きさがあればこそのジャケット。ダークブラウンの縁取りにBURGERSの文字がカッコいい。

来月のPAC定期演奏会の予習用にショスタコービッチのチェロ協奏曲(ヴァイオリンと思っていたが見誤り。無くてよかった!?)のCDを探しに”りずむぼっくす芦屋店”へ。時間が限られていたのだが、いつもの癖で店頭にあるバーゲンレコードのダンボールを探索。品揃えがいつもと少し違っている。我がロックの師”ピーター・バラカン先生”の『ぼくが愛するロック名盤240』に登場するサイケ・ロックバンドのレコードが数枚あり、うち3枚を買った。グレートフル・デッド、クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイバル、そして写真のホット・ツナ。前の2つのバンドはかろうじて名前を覚えていた。ホット・ツナって何だ?!家に戻りライナーノーツとネットで確認。ジェファーソン・エアプレインのメンバーが作ったサブ・プロジェクトとある。好き放題やっているように感じるバンドも商業主義には勝てず、そのストレス発散の場といったところか。でもそれがレコードになり、はるか日本でも売られていたのだから大したものである。
さてその曲は、おお!全編ゆるゆるのブルース・コードというのか、ゆったりとしたギターにオルガン。明け方の雨が止み、薄明かりの射す朝聴くにはいい感じ。歌詞は英語というのもあるが、よくわからないものが多い。それでもフレーズの繰り返しや韻をふんだ語呂遊び的な歌詞には微笑ましいものを感じる。
ヒッピーやフラワー・パワーといわれるものが、たとえ薬物を使っていたとしても、不思議な魅力を持っていたのは事実である。彼らの曲にもそんな感じが漂っている。現実と夢うつつの世界が入り混じっているようである。そんな彼らにぴったりのジャケット。高級車がなぜか海岸を走っている。乗っているのは不釣り合いな若者たち。

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ジャケットの車がとても気になった。かつてプラモデルで作ったブガッティ・ロワイアルとまではいかないが、なかなかイカしているではないか。馬鹿でかいボンネットに丸目ヘッドライト。丸みが何とも言えない。そして、このマスコット、ロールス・ロイスでもベントレーでもない、どこの車だろう?ネットはありがたい、1934年ごろのマクラフリン・ビュイックの車とわかった。こちらも調べると面白そう。