N.E.(ニュー・エラ)

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サイン会の際、思い切って携帯にも。世界で唯一?のE .モロー仕様iPhone

芸文で行なわれたエドガー・モローのリサイタル。バッハの無伴奏チェロ1番、3番、6番。もちろん聴いたことはあるが、どれが何番の何楽章かはよく覚えられない。
颯爽と登場してiPadの楽譜を譜面台にセット。前回のピアノとデュオの時はカジュアルな服装だったが、今回は黒のスーツで決めている。シャツの第3ボタンまで開けているのはご愛嬌。意気込みが伺える。
そして第1番が始まる。速いテンポで軽快な演奏。若さが溢れる演奏。一音一音は当然確実に拾っているであろうが、聞こえはまるでアスリートの世界。
続く第3番。一転、出だしから華やかな音。鮮やかな蝶が舞っているかのようなきらびやかで変化に富んだ印象。強弱はもちろん、緩急をつけ高らかに歌うアリアのよう。ノンビブラートなど何処へやら。自由自在だ。各楽章のタイトルは各国舞曲の種類という解説の通り、舞ってる姿が目に浮かぶ。
休憩を挟んで、期待が高まる第6番。素晴らしい!ゆったりしたテンポで朗々と歌う。まだ25歳の彼がこれから登る山はどれほど高いのか。今からこんな高みに登って。