マイ音質改善計画進行中

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艶やかな葉をたくさん付け真っ赤な蕾も蓄えていた2代目アデニウム
春になりカイガラ虫に住みつかれ蕾は全滅。葉の裏をのぞいては駆除を続ける毎日。

5月末にオヤイデのオーディオ用電源タップOCB−1STを導入したおかげで、以前と同じといかないまでもかなり音質改善を果たした我が家のオーディオ。この度、音の分離の悪さをなんとかしたいとスピーカーケーブルを再度変更した。購入したのはフルテック製のエントリーモデルFSー301。コストパフォーマンスの良さと繊細な音の描き分けができると”オーディオ・アクセサリー誌”でも高評価だったもの。ベルデンケーブルと同じくオーディオテクニカ製ソルダーレスバナナプラグAT6301で接続。するといきなりの高音質!なんだこれは。音がサラサラの絹糸の様にほぐれ、響き合っている。おまけにバックノイズがぐんと少ない。持っているCDを次々に聴く。中で大好きなランランのソロによるラトル指揮ベルリンフィルプロコフィエフのピアノ協奏曲3番は最高だ。ミニコンポで聴いても文句なしの名演だったのが、掛け値なしの名盤でもあった。

また、今回音質改善に貢献したのは電源タップとスピーカーケーブルだけではない。ファンダメンタルのモニタースピーカーはSMー10Zと兄貴分のRMー10Zのいずれも3点支持スパイクが付属している。これまでずっとそのまま使用していたのだが、現在の配置では横を頻繁に通る為引っ掛けて倒す心配があった。そこでスパイクを山本音響工芸製アサダ桜材ベースQBー2に変更した。手順としては、付属のスパイク3本を取り外し、替わりに四隅に木製ベースを設置するという至って簡単なものである。木製ベースとスピーカーの間にも同じく山本音響工芸製の羊毛フェルトスペーサーGSー4を挟んだ。その時はまだベルデン製ケーブルであったが、脚を取り替えた瞬間に音の精鋭度が下がったのがわかった。その代わりというのか、音の安定感が増した。えいままよ、とそのまま使い続けて今回ケーブルをフルテック製に交換した。すると幸いにも、繊細な鳴り方をするスピーカーケーブルと音の出方を安定させる木製ベースの相乗効果でオリジナルケーブルの時と比べても1グレードアップした音になった。更に良いことには、いつもの音量からボリュームをすこし高めにすると、ダンピングのよく効いた低音がやや小音量ながらしっかり出ていることに気付いた。

結局のところ、これまで音の団子状態だったのが、今回の諸々の変更によって最終的に高低音のバランスの取れた分離が良い音に大化けしてくれたのだ。しばらくはこの変化をお気に入りの曲たちでじっくり楽しもうと思う。

<2020年7月17日追記>
言葉の定義自体はっきりとわかっていないかも知れないが。今回のレイアウト変更やケーブル等の取り替えによって音そのものだけでなく、音場と音像がそれぞれかなり変わった。まず音場は、これまでメーカー純正ケーブルの時はかなり広く感じられた。左右はスピーカーのやや外側まで、前後はスピーカーバッフル面と同じくらいかやや前方に感じることが多かった。それがベルデンに変更後やや曖昧になった。ユニットから飛び出してくると言ったら良いのか。そしてフルテックに変更後だが、左右はやや狭くなりスピーカーの内側あたりまで、前後はバッフル面から数十センチ後方のイメージ。一方音像は、フルテックにしてこれが音像かと意識するほどはっきりしてきた。ヴォーカルの口元が見えるようだとか、その口の大小がよく機器の評価に出てくるが、本当に口元が見える様に感じることがあり、オーケストラの配置もかなり具体的に見える感じがする。ただし良いことばかりではない。フルテックは低域寄りの中音が苦手な様だ。音に厚みが出にくいところが目下の悩みである。