一喜一憂(その1)

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<写真追加>3月20日早朝、上手くなったウグイスの声を聞きながら

幼いころから小心者である。怖がり、臆病、関西でいうところの”びびり”である。今回のコロナウイルス蔓延に際しても、年初以降中国人によるマスクの箱買いを度々目の当たりにし、これは日本もひと事ではないと、2月初旬にまとめ買いをした。すでに品薄で、一部便乗値上げも見られた。そのおかげで現在も特に困ることなく使用している。ところが周囲では手に入らないと困窮している方も多い。先日も、洗って使われているのだろう、先輩が一部破れたマスクを使っておられた。自分はある程度ストックしているという後ろめたさも働いたであろう。声をかけて新しいものを手渡した。
仕事で頻繁に、いとも簡単にリスクアセスメントという言葉を使っている。しかし、本当のリスクアセスメントというのはとても難しい。予測できるリスクへの対処はある程度準備できる。けれども本当に考えなければならないのは、予測できないリスクに直面したときの対処方法を真剣に考えておくことだろう。
そんな中、ドイツのメルケル首相が「免疫も療法もない中、ドイツ人口の60〜70%が感染する可能性がある」と表明したニュースに接した。想像を絶する感染を想定している。そして、「医療システムに過度の負担を掛けるのではなく、感染を遅らせることに軸足を置くべき」と対策を語った。これこそが国家としてのリスクアセスメントであろう。翻ってわが国のリスクアセスメントは、やや寒いものがある。他人に頼っていてはいけないのである。自分で考え、阻止しなければ。そして家族を守らなければ。