ほぼ毎日使用する我が家のCDプレーヤーDCD −800NE、1ヶ月で一体何回転しているのだろう。非接触式とはいえ、CD盤とすれすれの状態で高速ですれ違えばやはり静電気も起こるであろうし、CD盤面の見えないわずかな不純物が読み取りレンズに付着するのであろう。そんな想像でしか確認できない汚れを落とすことに、オーディオアクセサリー各社の皆さんが奮闘しておられる（と思う）。月刊誌『オーディオ・アクセサリー』176号で再び福田雅光氏が各社製品を試聴した結果を載せておられる。前回（同誌170号）ダントツの効果で絶賛されていたサンワサプライのクリーナーが今回も最高の評価である。前回記事を読んだ後量販店で探したのだが記事にあった湿式のCDレンズクリーナー（CD−MDW）はなく、やむ無く同シリーズの乾式（CD−MDD）を入手。乾式でも驚くほどの改善効果に嬉々としたことを思い出す。今回改めて量販店で探すがやはり置かれていない。店員さんに尋ね調べていただくと取り寄せできるとのこと。しかも在庫があったので翌日には手元に届いた。さっそく試して効果を確認。すると、本当にびっくりするほどのクリアさで鳴り出した。バックノイズがまた１枚剥がされたような印象。入門用機器での比較なのでハイグレード機器で使用するのとは異なるかもしれないが、数日前に乾式クリーナーを使用した後でのこの効果はすごい。クリーナーのブラシ２本のうち一方にのみクリーナー液をそっと塗る一手間があるのだが、それがまた楽しい。機器類がますます高価になり時代から置いてけぼりを食ったような昨今のオーディオ界だが、久しぶりにオンタイムの気分を味わった。
