SHUREがもう一つ


ボディーがオール黒であるため高級感は兄貴分のV15-TYPEⅢに譲るM95-HE

V15-TYPEⅢの廉価版として発売されたらしいM95-HE。楕円針とラインコンタクト針の中間である超楕円(ハイパー・エリプティカル)針を搭載しており、適正針圧は075〜1.25gと、V15-TYPEⅢより若干重めでも許容される。


こちらもチップが綺麗に残っていた

購入したときにセットしてあったオーディオテクニカのシェルで聴く。やや筋肉質で、実によく弾む。M95-HEの方がV15-TYPEⅢよりも、これまでさまざまな方の評価や感想からイメージしていたシュアーの音に近い。ジャズやオールド・ロックに合うというのが頷ける。解像度は必要にして十分だが、それよりも音の強弱や明暗がはっきりしている。聴いて楽しい音というのだろうか。


シェルが軽いためカウンターウェイトが対応できるギリギリだった

いろいろ試したくなって、先日ようやく届いたJICO製SME風軽量シェルに付け替えた。するとどうだろう、音がかなり変わった。楽しさを失ってはいないが、かなり大人しくなった。解像感が増した分、強弱感が薄れたのだろうか。単にシェルの違いによるものか、同時に替わったリード線の影響もあるだろう。これをあーだ、こーだとやりだすと、沼にハマるのだろうな。