アームが浮いた!

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久しぶりにアナログを聴いた。ネットが主流というけれど、LPレコードの良さは捨てられない。まずは、買ったままになっていた、カザルスの名演集。およそ100年前の演奏がよみがえる。盤面は非常に綺麗なのだが、ノイズが多い。これも1ヶ月ほど前に買ったままとなっていた、オヤッグサウンドのレコードクリーナーを試す。クリーナーで拭き取った後でもう一度聴く。チリチリという音質が少し変わったが同じような箇所でノイズが出る。これはやはり録音時、あるいはコピーした時の元の盤のノイズであろう。続いて、コルトレーンの『バラッド』A面を聴く。この盤は購入時汚れがひどくて、一度水洗いをしたものだ。オヤッグで拭き取ると、埃が取れて表面がコーティングされたような感じにテカる。今日は我が家のオーディオがとても上機嫌なようだ。音がふくよかで、とても弾む。いいぞ、いいぞ。思わずヴォリュームをいつもより2時間分ほど上げてしまう。
そして、次にボブ・ブルックマイヤーのライブ盤『The BOB BRUCKMAYER Small Band』を聴く。これも埃が多い。盤もかなり波打っている。そんなことで、先ほどより強めにオヤッグで拭き取った。針を落とし、それまで開けていたアクリルカバーを何気なく閉じた瞬間、なんと、トーンアームが弾んでアームがターンテーブルの外に落ちてしまった!幸いにもオイルダンパーが効いていて、アームはゆっくりと下がったので、針は無事だった。
一瞬何が起きたか分からなかった。うっかりシェルの取っ手に指が引っかかった?そんなことはないはず。少し動揺しながらも、もう一度針を落としアクリルカバーを閉じた。その時、トーンアームがふわっと浮き上がるのが見えた。カバーを開け、内側からアクリルの表面に手を近づける。パチパチとかなり帯電している。それでわかった。アクリルが帯電してトーンアームを吸い上げていたのだ。恐るべきは、静電気。以前、知り合いのオーディオに詳しい方から、カバーは外した方が音がいいよ、と教わっていた。でも毎回外すのが面倒で、大体は外さずに上にあげた状態で聴いていた。こういうことだったのか。
今日のことを教訓に、今後は面倒でもアクリルカバーは外して聴くように心がけようと思う。