六甲山歩き

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ガウディの建築を想起させる万物相(阪神淡路大震災前、左上辺りに柱状の岩が立ってたのでピラーロックと呼ばれたそうだ)。幻想的な景観は、ここに至る険しい道のりを一瞬忘れさせてくれる。地獄谷〜A懸〜B懸を経てのルートは、すでに体力の限界を超えていた。地獄谷ルートは、中級以上のコースらしい。無謀だったかも。

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グエル公園のベンチのような風化花崗岩。岩の尾根を歩くのは楽しいが、滑りやすく危険でもある。

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A懸から北側を望む。中央右の岩がB懸(跡)らしい。左奥の小さく見えるニョキニョキとした突起が万物相。

万物相を出た後も難所が続いた。谷筋の下り道でキャッスルウォールへの曲がり道を見逃し、行き過ぎたので往復1kmほどのロス。まさに城壁並みの険しい岩続きで足はパンパンに。さらに、文字通り梯子なくしては登れない岩梯子。その前だったか後だったか、サンデーモーニング・スラブではこれまで200回以上来ているという若者と会った。毎週来ているそうだ。よく体が持つなあと感心する。そこから更に何箇所も岩場をよじ登ったり滑り降りたりしながら、ふらふらになってようやく辿り着いた荒地山山頂。ここでメンバーに沸かしたお湯で淹れてもらったインスタントコーヒーの美味しさといったらなかった。ここからショートカットで沢越えをし、風吹岩を通り保久良神社経由で帰路についた。

登っている最中はもう二度とここには来ないぞと思っていたが、家に帰ると痛い太ももを揉みながら、次はもっと楽に登る方法はないかと考えている。懲りない性格である。