ニュー・フェイス

わがオーディオライフにエース登場!低音の自然な抜けを求めて導入したB&W705S2Signeture。期待に違わぬ柔らかさ、より自然に近い音の抜けが設置当初から耳を和ませる。

ワンランク上のスピーカー探しは開始してから2年ほどになる。これまで使用していたファンダメンタルSM -10Zは、その小さなユニットとキャビネットから想像するよりはるかに高い密度感と優れた音域バランスで6年以上楽しませてくれた。残念ながらキャビネット底部に設けられたバスレフ機構は、狭い部屋の中で周囲に十分なスペースを設けられず、性能を発揮しきれなかった恨みがある。ややもすると低音が篭りがちになるので、低音を絞って使用することが多かった。
そんな悩みを解消すべく選んだ705。バスレフポートが背面になり、すっきりした顔つきが良い。シルバーのコンティニュアム・コーンも同色のリムのおかげで自然に見える。少しタンノイっぽくもある。ちょんまげ状のツイーターはご愛嬌。シグネチャーモデルということで、ネットワークの改善が図られ、特別仕様塗装と相まって、より自然な音色が出ている。まだ導入して2週間ほどであるが、すでに好みの状態に近づいている。少し心配なのは、現段階でバスレフポートには調整用のスポンジを全閉鎖に近い状態で差し込んでいるが、これから馴染んで低音がもっと鳴り始めた時にコントロールできるかということ。
デノンの方によると約半年はエージングが必要とのことだったので、それまでに室内音響対策を練っておかなければ。
悩みと楽しみは尽きない。