春の読書 2020;壬生義士伝

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今年に入って浅田次郎にハマっている。『プリズンホテル』に始まり、『勇気凜々ルリの色』『五郎次殿御始末』、そして今回の『壬生義士伝』。
奨めていだいた書店の方が浅田次郎の最高傑作だ、と云われる通りだった。読んでいる最中に何度も涙が出そうになる場面があるが、奥歯にグッと力を入れて我慢しなければ、こんなことで涙してはいけないと思わせる。そんな物語だった。
新撰組は愚か幕末の歴史というものをあまり読んだことがない。大河ドラマ坂本龍馬の物語を見たぐらいである。なのでどこからどこまでが史実なのかわからない。しかし、全てが史実を炙り出しているのではないかと感じさせる。
誰が正しくて、誰が間違っているなど決めることはできない。只、信ずる道を進み極めるのみ。そんな強い心を持った人々の時代を想う。