本年最初の釣りは須磨海岸。
指先の感覚が無くなるほど冷たい朝。
手元を照らす灯の中にイソヒヨドリが１羽飛び込んできた。
こんな寒い日に何しに来たのとでもからかうように、
つかず離れつしばらくウロチョロする。
日の出前から釣り始めたが、アタリもない。
しばらくすると東の空が少しずつ赤く染まってきた。
そして、水平線上を覆った雲の上から暖かい陽射しが現れる。
こういう景色を見ていると、神が降りてくるとか、
水の中から生まれてくるといった気持ちが理解できる。
釣りたい、目にモノ見せてやるという俗物的な考えが消える一瞬である。
結局5時間ほど粘ったが、チャリ１のみ。
一度30センチはあろうかという丸々と太ったフグがかかった。
細い竿でモタモタしている間に水面に顔を出したところで切られてしまった。
夜明け前エサをねだる？イソヒヨドリ
