ケーブルの自作キット

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新年早々から家にこもり、アモルメットと一緒にネットで購入したRCAケーブルの自作キットを組み立てた。キットとしては、短時間でできる物ではあるが、結構楽しかった。
ネクター部分の色と表面仕上げに高級感がある。それに対してケーブルは表皮が白っぽくてチープな感じである。おまけに結構硬い。RCA端子にケーブルを接続するのは初めての経験。半田付けがなくネジ留めだけなのでリスクが少なく、安心して取り組めた。接続部のケーブル切断寸法に関して、解説でシビアに書かれていたので、1mm程度の誤差で納るよう慎重に行なった。1つ目で要領がわかり、まあまあの出来だったため、2つ目3つ目とサクサクとこなした。ところが4つ目で思わぬ失敗が重なった。ホット側芯線の皮むき時に芯線(PCOCC・A導体0.9mm径単線)の表面をうっすらと削ってしまった。加工部分を切断してもう一度やり直すか迷ったが、コネクターに留める際に締め付けるビスの先端で若干削られたり、潰されるであろう、という理由づけをしてそのまま作業を続けた。すると動揺があったためか、今度はそのビスを締める際に思わず力を入れすぎて、頭のマイナス型の切り込みから半分をねじ切ってしまった。
失敗も自作の楽しみと思えば良いだろうが、いつもながら詰めが甘い。後悔しながらも、ステレオ誌の付録として発売されたFMチューナーLXV−OT8に取り付け、これまでの付属ケーブルと比べる。外径が3mm程の付属ケーブルでは全体に迫力不足は否めなかったが、大変クリアな音で楽しめていた。さて自作ケーブルは、・・・。初め、うんっ?と首を傾げるほど変化が感じられなかった。しかし、2〜3時間鳴らし続けていると徐々に良さが出てきた。音が太いというのか、しっかりした音である。低音も迫力が出てきた。何よりジャズベースの響きが心地よい。いいぞ、いいぞ。しばらく変化が楽しみである。