上海点景

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上海の市街地西部にあたる浦西(プーシー)にある中山公園周辺。土曜日の朝、日本への帰国を前に散策をした。中でも中山西路辺りは昔ながらの下町エリア。集合住宅の窓からは物干が突き出し、色とりどりの衣服、タオル、シーツなどが揺れている。

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ふつうの店構えの商店がほとんどだが、所々に集合住宅を改造したような店舗がある。欲しい物を伝えて取ってもらう、いわばキヨスクタイプのお店である。セキュリティー上も良いかもしれない。カメラを構えると中の人が笑顔でこちらを見ている。えっ、撮ってほしいの?ということでパチリ。人なつこいところも下町の魅力。

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朝8時過ぎということで上海名物のネギ焼きや揚げパンのお店にはたいてい5人〜10人が並んで待っている。中にはパジャマ姿のおじさんも(写真には入っていないがパジャマ姿の若い女性もいた)。普段割り込みお構いなしの人達だが、なぜか朝ご飯の順番はちゃんと並んで待っている。みんな顔見知りだからか。

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中山西路から東に向かうと地下鉄駅の周辺は超高層オフィスやホテル、集合住宅の密集地。平日は通勤者でひしめく歩道も、土曜日ということで朝ご飯を手に悠々と散歩する二人。少し前屈みの背中からは人生の達人といった風格が感じられる。

これから当分の間、上海に行ったときお世話になる街に多少なりとも好感が持てたのが収穫。