トレーニング・イン香港

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観光はさっぱりだったが、写真撮影のトレーニングとしてはお誂え向きだった。設定はオートモードのまま絞り補正による違いを確認。プラスにすると色味は良くなるが夜景としてのしっとり感に欠ける。マイナスにするとくっきりと見えるが冷たい感じになる。自分の中にイメージをしっかり持っていないと迷いまくる。

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眼前に拡がる圧倒的な景色を一枚に写し取りたい。X-E3には優れたパノラマ機能がある。180度だろうが270度だろうがカメラを振り回すだけでスムーズに繋いでくれる。

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以前、部屋の中を撮って面白さに感動した「ダイナミックトーン」モード。かすんだ港の景色を感傷的な色合いに変換してくれる。シーザー・ペリが設計した‘国際金融中心・第二期 高さ415mが頭痛気味に見える。

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こちらは「ミニチュア」モード。行き交う船同士が言葉を交わしているように見えないだろうか。

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対岸からド派手な観光船が近づいてきたので「ポップカラー」モードを試す。かすんだ背景に船体が浮き上がる。気分も上昇する。

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港で試したことを街中で使ってみる。しかし、イメージが固まらないままいくら便利な機能があっても、結局普通に風景を写し取っただけになる。瞬間的な判断力が要求されるが備わっていないことを痛感する。

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帰国してから大幅に加工した一枚。水面を中心に非現実的な色合いで行き過ぎた開発を表現したつもり。

初めての香港だったが・・・

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中国・シンセンでの仕事のあと、香港まで足を延ばした。チェックインを済ませ、同行氏の希望ですぐに「シンフォニー・オブ・ライツ」へ向かおうとしたのだが…。フロントの日本人女性から、台風が近づいているため今晩のショーは中止が決定した、との情報。‘まあショーがない’とダジャレをかまそうとしたが、以前見てもう一度見たいと思っていた同行氏はガッカリ。とりあえず海岸沿いをぶらつくことに。夜景観光の絶好ポイントは超高層ビル建設中で閉鎖されていた。それでも香港島の夜景は十分に美しい。
普段ショーがあれば一番のビューポイントとなるインターコンチ隣の観覧席には中止と知らない観光客が大勢座って待っている。彼はまだ諦めきれないらしく、開始予定の8時まで座って待つという。だが結局フロント女史のいった通りであった。
次に駐在者から薦められた香港島の有名海鮮料理店「蟹辣底橋」へタクシーで海の底をくぐり向かった。思っていたより小さな料理店。香港ビール「サンミゲル」と「トマトと卵の炒め物」で、大きな蟹とシャコの炒めもの?を待つこと15分余り。

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出てきました。蟹やシャコはどこにいるのだと思わずにいられないほどニンニクやネギなどの薬味がいっぱい。強烈なニンニクの香りと辛さに包まれ味はそこそこだが、蟹の身が少しパサパサ。シャコも同様。それにしても、時価とはいえ蟹が498香港ドル(約8,000円)、シャコが298香港ドル(約4,800円)は高すぎる。お上りさん価格かも。

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値段や味、そしてホテルの部屋が予約していたハーバービューではないことの文句を言いながら街中をぶらついた。香港映画で主役が追いかけたり追いかけられたりする場面に出てくるような街の景色があちこちに(写真はうまく撮れなかった)。古いクラウンを使った赤白のタクシーや2階建てバスが印象的。夜10時過ぎだがまだ多くの人がバスを待っていた。帰りは地下鉄で海を渡り、九龍城区側を散策。すでに11時前で人影はまばらとなり、寂しい感じ。裏通りの一角には日本風居酒屋やラーメン店があったが、こちらも賑わいはなかった。

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そのままホテルへ戻るのもつまらない。途中で海岸沿いパブのテラス席でビールを一杯。ライブ演奏もやっていたが、やる気がないのかおとなしめの女性ボーカルとアコースティックギターの2人組で盛り上がらない。なんだかハズレの多い香港ナイトとなった。それでも3日間の疲れを少し癒すことが出来た。

ありがとう ホテル ニッコー

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今年10月末、中国天津で日系ホテルの営業が終了した。「ホテル日航 天津」、昨年9月から始まった天津出張業務の際はいつもここを利用した。当初は月に1〜2回、3月からは2ヶ月に1回程度利用していた。そしてまた冬を迎えるこの季節に、ビルオーナーの経営方針転換に伴い営業を終えることになったそうだ。

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種類は少ないが美味しい果物がいつもあった。

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毎回利用した麺コーナー。細麺が好きだった。

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最後の宿泊となった27日の朝食。

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7階にあったフロントロビー。わがままな要求にも応えてもらいました。

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最後も気持ちのよい朝でした。

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ホテルニッコーさん、お世話になりました。
ありがとう。

韓国上空より

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中国天津への飛行航路は朝鮮半島中央部を横断するルートである。これまでも何度か見通しの良い機会があったが、今回はこれまでで最も雲が少なく絶好のシャッターチャンス。

上の写真は、韓国最大の湖・忠州湖。ダム建設に伴って出来た為、まだ沿岸が浸食されておらず湖水と陸地が渾然一体となり、周囲の稜線沿いの紅葉と相まってとても美しい。

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こちらはもう少し東側の山々。標高がさらに高いのか、すでに麓辺りまで真っ赤だ。間近で見るとどんな感じであろう。写真で見る四国の霊峰・石鎚山を思わせる。

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こちらはソウル市内を上空から。中央にロッテワールドや123階建て555mの高さを誇るロッテワールドタワーが見える。その周囲から遥か遠くまで無数の超高層ビルがひしめき、まるでお家芸集積回路のよう。特別区だけで人口1000万人、近郊都市を含めた都市圏人口は2300万人を超えて韓国総人口の約半分だそうだ。

知らない間に増えてしまう

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知らぬ間に色々な物が増えていく。そのうちの一つはアップル製品だ。
アップルデビューは遅く、1994年のPowerBook540cだった。実質のプライベートパソコンデビューでもあった。曲面を多用し、当時最先端のTFT液晶を採用した鮮明な画像がお気に入りだった。ただし赴任先の海外で購入した為割高で50万円以上した。CDドライブやプリンターなど周辺機器と合わせて70万円以上使ったと思う。仕事ではエクセルを良く使った。子供が3歳を過ぎ一緒にマウスで9インチの画面にマウスでお絵描きをしたり、キティのお買い物ソフトなんていうのもあった。1996年だったかカシオから発売された10万画素のデジカメ・QV−10を買い、切り貼り・合成をして楽しんだ。そのうちノート型のハード容量(320MB)では不足を感じ、デスク型Performa6200番台を購入。しかしすぐにパワー不足(実際は能力を使いこなせてなかっただけだが)で、Power Macintosh8500に乗り換えた。画像処理速度は改善されたがハードディスクのガリガリいう音には悩まされた。この段階でPerformaは下取り処分。PowerBookはバッテリーがメモリ効果でダメになってきたので、1つ2万円ほどしたが2つ購入し延命を図った。(その後義弟により数年利用され、最終的に処分)帰国後は安く購入できるということで、1997年にPowerBook1400シリーズを購入。液晶裏面、つまり上面に透明樹脂のカバーがもう一層あり、ここに写真や好きな図柄を入れてマイMacにするというたわいないことを楽しんだ。仕事でもよく使ったが、仮想ウィンドウズは謳い文句ほどサクサク動かず、遂にここでMacは一旦終止符を打った。デスクトップもノート型も下取りに出し、1999年にThinkPad240に乗り換えた。この頃からパソコン本体への憧れというか、楽しみは少なくなった。

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   PowerBook540c                                      Performa6300(同6200も外観は同じ)

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         PowerMacintosh8500                             PowerBook1400c

その後しばらくApple製品とは縁がなかったのだが、子供が大きくなりiPhoneを使い出した。自分も欲しくはあったが、すでに自分で使えるのは月々の小遣いのみで手が出なかった。ところが家用のノート型パソコン(ウィンドウズ系)が壊れたのをきっかけに家族が欲しいと言い出し2010年にiMacを購入した。かつての大きく場所を取る筐体は姿を消し、APPLEトークSCSIコネクタもなく、本体と液晶が一体になっていた。HDDは100GB単位、液晶は何と21型。これが10万円ちょっとであった。何たる時代の隔たり。テクノロジーの進化のすごさを感じた。そして翌2011年出張が増えたのを理由にノート型を購入。名称もMacBookAIrとなり、PowerBookよりはるかに薄く・軽くなっていた。この機種は今までのマイMac歴中最長使用期間更新中で、7年以上経っても現役である。アルミ削り出しボディーにこだわったスティーブ・ジョブズの先見の明に今更ながら感謝である。
2012年には赴任先の中国でiPhone4s台湾バージョンを安価で入手。ここで遅まきながらIPhoneの便利さに気付く。ウォークマンを車のドアで挟んで壊してからは、電話・ナビ・DAP兼用でフル活用した。しかし帰国後日本では電話として使用できないことがわかり、今はDAPとして現役である。電話はこれも今更だが今年旧型のiPhone7を購入し、使い始めたところである。
一方仕事でも会社からiPad miniを支給され、持ち歩いている。最近では毎日カバンにiPadとiPhone2台が入っていて、それだけでも重い。そこで当然新しいiPhoneDAP使いすれば良いと考えるが、そこで問題が。MacBookAirのOSが古く、iPhone7を認識しないのである。そのうちセキュリーティー向上の為ということで、次々と多くのHPがアクセス不可になってきた。OSのバージョンアップを試みたが自力では煩雑で時間もかかる為途中で断念した。そこで苦肉の策として、一人暮らししている子供のMacBookProを借りることにした。ところがそこにも問題が。ずいぶん前から起動しなくなっているのである。直さずそのままになっていたらしい。昨日から色々いじってみるがうまくいかない。そんなことで机の上を眺めていて、あらためてApple製品の多さに気付いた次第である。子供達が使っていた古いiPhone2台も捨てずに置いてある。
断捨離あるいは終活が言われて久しいが、なんとかしなければ・・・。

<2018年10月22日追記>
使ってきた機種の写真を追加したのだが、今でもPowerBook540cのデザインは歴代最高と改めて思った。オマージュモデルでも出ないだろうか。