初 仙台、初 ホヤ

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うまい!初めての海鞘(ホヤ)刺身。ザクロから出てきた熟したマンゴーのような不思議な見た目と、パイナップルとも賞されるみずみずしい口当たり。歯ごたえは硬すぎす柔らかすぎす、味は臭みもなく甘みさえ感じる。さすが地元。

初めての仙台。出張先の福島県広野から高速バスで2時間ほど。仙台駅前に11時半過ぎ到着し、すぐに向かったのが牛タンの評判店「司 仙台駅東口店」。本店は日曜が休みなのでこちらを目指した。ビルの1階壁面にぽつんとある入り口、お昼時でもあり次々とお客が入っていく。通されたカウンター席は丁度焼き場の前で、肉の香りと煙に早くも盛り上がる。壁には色々なこの店の教訓がかけてあり、読んでみると面白い。牛タン定食のタンは焼いただけのようだが、厚みがたっぷりで程よく歯ごたえがあり、肉のうまみがゆっくり味わえる。一方テールスープの肉も柔らかく、うまい。ただスープはもう少しコクのある方が好みかな。定食だけで十分満腹になった。
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これという目的もなく前日思い立ちふらっと来たので、行く当てもなく市内観光の周遊バス「るーぷる」に乗る。特に景色の美しいところもないなとぼんやり乗っていたが、「大崎八幡宮」は本殿が国宝という車内アナウンスにつられ途中下車した。比較的こじんまりとした境内だが、鳥居から続く参道は両脇の樹々が20mほどもあり圧倒される。
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最近樹々のパワーを強く感じる。そして本殿はというと、後に日光東照宮に携わったという京都から呼び寄せられた豊臣家の宮大工達が造ったもので、極彩色の軒廻りと漆黒の壁面のコントラストが美しい。f:id:hinoikelife:20190603105535j:plain
途中、ボランティアの方が詳細な解説をして下さった。この神社は天皇を神として祭ってある事、各所にある菊の紋の装飾は伊達家が豊臣家からそのような官位を与えられていた為という事、各所に飾られている動物達は必ず”阿吽(あうん)”(一方は口を開け、他方は閉じている)とされている事など興味深かった。
f:id:hinoikelife:20190603113503j:plain金色の鶴も”阿吽”

f:id:hinoikelife:20190603110803j:plainf:id:hinoikelife:20190603110808j:plain狛犬も”阿吽”
そんな中、ユーモラスに感じたのが入り口近くの石灯籠。本来は三日月をかたどったであろう切り込みが、笑っている口のように見える。f:id:hinoikelife:20190603111614j:plain
周遊バスで中心部に戻ると、建物の内外や大通りの分離帯そして長く続くアーケード内のあちらこちらで路上ライブが行われていた。丁度この日だけの「とっておきの 音楽祭」というイベントだった。何と34カ所で352グループが参加しているそうだ。

帰りのバスが広野に到着するのは夜9時を回る為、早めの夕食を食べようと駅地下で居酒屋を捜す。意外と少ない飲食店。そんな中見つけたのが「みやぎ乃」。そこで冒頭のホヤ刺身のほか、仙台名物の三角揚げ、ホッケ焼を注文した。生ビールの後で飲んだおすすめの日本酒「乾坤一」は透き通った見た目に飲み易いがしっかりしたやや辛口、といい感じ。あとで5合瓶を購入した。最後に定番「笹かまぼこ」を買い、満足して帰路についた。