怪物アラワル!?

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今日は朝から快晴。ダイニングテーブルに差す強い日差しを見て、カメラを持って犬の散歩に出かけた。

テーマをぼんやり「カゲ」と決めて出かけたのであるが、そんなにうまい具合に被写体を見つけられないのはいつものこと。階段のギザギザの影、犬の影、小川のせせらぎの光りと影等々、犬の気の向く方向へ進みながらカシャ、カシャ。そんな時ふと目に止まったのが、このソメイヨシノの老木。ギョロ目を剥いて、牙をむき出し、体をくねらせ怪物がこちらに迫ってくるではないか。「た、たすけてくれー!」は、ちょっと大げさか。

この辺りのサクラは戦後間もなく植えられたらしく大半が樹齢80年ほどになっており、徐々に朽ちた枝が折れたり切り払われている。開花のシーズンは美しさを愛でて有難がるが、その後は毛虫だの落ち葉の掃除が大変だのといって、ほとんど顧みることはない。根の辺りの土をイノシシが掘り返しているのを時々見かけるが、埋め戻したりはしない。そんな振る舞いを責められているように感じた木陰(カゲ)の一コマだった。