「仮面舞踏会」を読んだ

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横溝正史作品の中で圧倒的人気の金田一シリーズ。その中で、あまり高評価されているとは言えない作品「仮面舞踏会」。
読み終わると何とも切ない気持ちになった。それはこの作品に限らず、金田一シリーズに多くあるが・・・。
金田一耕助が軽井沢で山を散策中に心中を図る二人と行き当たという、思わせぶりなプロローグで始まる。物語はその一年後、記録的な台風に見舞われた同じ軽井沢での変死事件を発端として第二第三の殺人事件、登場人物のドロドロした人間関係などが絡み合う。金田一耕助や等々力警部の登場人物との接点もそうだが、物語全体がかなり強引な展開を見せる。そして犯人とその動機は常軌を逸している。犯人の描写は読むに耐えないほど醜悪である。
これまで読んだシリーズの多くの作品に見られるヒューマニズムとは異なる、露骨な犯人批判の表現に違和感を覚えたのである。

かわいいアライグマに出会った

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夜、犬の散歩中にアライグマに遭遇した。
愛犬が猫を見かけた時のような反応をするので振り向くと、道幅5mほど隔てて丸々としたアライグマがいた。しかもアライグマ君逃げるでもなく、むしろ関心をもって近づいてくる雰囲気である。3mほどに近づいたので愛犬が噛まれても困ると思い、抱き上げ遠ざかる方へ歩きかけた。するとアライグマ君は距離を保って付いて来る。困ったと思いつつ10mほど進んだ辺りで彼は乾いた側溝へ降り、立ち止まってこちらを見送っていた。少し不憫ではあったが引っ掻かれはしないかという不安を拭えないのでそのまま別れた。
体毛は写真よりもっと密に生えており(冬毛?)、フワフワで清潔な感じもしたが、まさか放し飼いはないだろう。顔ももっと愛嬌があったように思う。

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ポカホンタスとアライグマのミーコ;いたずらが大好きなアライグマ。いつもポカホンタスのそばにいる、忠実な友だち。食いしんぼうでおいしいものに目めがない。(ディズニー・キッズより)

ディズニー映画のポカホンタスのように動物と自然に触れあえたらどれほど楽しいだろう。そこまでの勇気も愛情も持ち合わせない自分が恨めしい。

チェロ演奏は楽しきかな

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チェロを習い始めて早や4年。とはいえ、未だに音程が聞き分けられず、万年初心者だが・・・。
今日のレッスン中、先生が一緒に習っている方に、「ここからは次の景色が見えてくるところなので十分に間を取ってください」とアドバイスがあった。なるほど、アーティキュレーションをこのように物の見え方にたとえて理解する事もできるんだ、と納得。最近、楽譜を読み取る楽しさを、自分なりだが少しずつ感じ始めている。

二度目の幻想交響曲

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佐渡裕芸術監督指揮、PACオケとシルバ・オクテットのコラボによるベルリオーズ作曲・幻想交響曲を聴いた。2年ほど前にダニエル・ハーディング指揮、PACオケで同曲を初めて聴いた時、この曲の持つ迫力に圧倒されたのがつい最近の事のように思い出される。
今回の定期公演では、前半にパリ管をはじめフランスの名だたるオーケストラのメンバーで結成されたシルバ・オクテットおよびミュージカル歌手のイザベル・ジョルジュ、そしてPACオケも一緒になってのイディッシュ音楽を聴いた。全員が当初からのメンバーではなかろうが、非常に息のあった演奏でノリノリの気分になった。特にイザベル・ジョルジュのスマイルは、素晴らしく鍛えられた肉体と声にも劣らず魅力的だった。
その後の幻想交響曲。イザベルとピアノ以外のメンバーはそのままオーケストラメンバーとして加わった。弦はいずれも首席につく。コンマスを務めたシルバ・オクテット芸術監督のリシャール・シュムクレール(パリ管)はもとより、コントラバスのベルナール・カゾラン(元パリ管首席)やクラリネットのフィリップ・ベロー(パリ管ソロ首席)などそうそうたる顔ぶれ。その中で一番気に入ったのはヴィオラのグレゴワール・ヴェッキオーニ(パリ国立歌劇場管弦楽)。オクテットの中で一番若く(多分)イケメンなのだが、何よりもその楽器の音が響くのである。前半はマイクを通してなのでミキシングのせいかとも思ったが、後半でもやはり目立つ。よほどの銘器か腕前か。バイオリンでもチェロでもない独特の響きを初めて実感した気がする。
肝心の曲は、佐渡さんの巧みな指揮でよどみなく、美しいメロディーの連続。途中数回ウトウトしてしまった。これは名演の証明というのは言い訳で、今日は初めからとても眠かったのだ。それでも第4楽章後半からは座り直して、ちゃんと聴いた。今日の鐘の音は少し控えめだった。そのかわり管の迫力がものすごい。つられるように弦も盛り上がる。最後は音のうねりに飲み込まれた感じであった。最後の方でヴィオラとチェロが不思議な弾き方をしていた。弓を傾けて弦と当たっているような当たっていないような、脳に麻酔を打たれたような感じというか、まさしく幻想的な響きだった。
クラシック初心者は、いつも初めての体験ばかり。楽しみは尽きない。

カワセミがいた!

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Wikipediaより;鮮やかな体色と大きなくちばしが特徴

今日、生まれて初めてカワセミを見た。住宅街の中にある小さな公園の池で。数年前、池をかつての姿に戻す為に、水際の3分の1ほどに萱が植えられた。今ではちょっとした茂みになるまで成長した。犬の散歩でほとりを歩いていたら、その茂みの一番奥まった辺りで色鮮やかなものが動いている。ブルー、オレンジ、白、小さな鳥・・・。それって、もしかしてカワセミ?!すぐに携帯で撮影したが、遠すぎて写真では判別できない。30m×50mほどの小さな池にもたくさんの生き物がいて、我々の目を楽しませ、心を和ませてくれる。

<2019年1月15日追記>

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同じ池にいるバンのつがい(?)。樋之池に住み始めたときから、いつも一つがいか、二つがいがいる。今何世代目だろう。以前は子供を数羽引き連れて泳ぐ姿もよく見られたが、最近ではヒナをたまに1~2羽見る程度になっている。それから近年餌を与える方が多く、人を怖がらなくなりこんなに近くまで自分たちから寄ってくる。ちゃんと見る事が出来るのは嬉しいのだが、それに乗じてイタズラをしたり捕まえる不心得者が出てこないかと心配になる。