上海錦江酒店

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上海の地下鉄1号線・陝西南路駅(せんせいなんろえき)からほど近くにある上海錦江酒店。かつて無錫へ単身赴任中に大変お世話になった方に3年半ぶりに会うため、初めて訪れた。近くには日系のオークラガーデンホテルもあり、日本人滞在者が多いそうだ。1920年ごろ建てられたというその建物は、まずそのレンガの外観に魅了されてしまった。イギリス風であろうか少し湿っぽい感じのする重厚感ある堂々たるたたずまい。細部の意匠も簡潔ではあるが見事。

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特にエントランス庇の柱はアールデコの影響か。薄暮の辺りの雰囲気と相まってデュークエリントンの曲でも流れてきそうである。

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上2枚の建物(北棟)の向かいにある低い建物が南棟で、こちらのロビーにはレーガン、中曽根、サッチャーらの額が飾ってある。ここが各国首脳達が滞在し会談が行われた由緒あるホテルである証し。今の殺伐とした関係ではなく、雪解けムードが漂っていた時代のものである。

この夜は近くの15年以上前から続く老舗居酒屋で、初対面の方を含め3人で少々贅沢な和食を食べながら遅くまで飲み、語ったのである。