大連のタトゥー建築 その2

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商業街を中へ入って行くと、更にすごいものが眼に飛び込んできた。食品会社の看板の右上には、文字通りの刺青ショップの文字も。方形の2階建てビルの1階はドーマーウインドウ風の入り口。壁にはどの面にも人物群を中心にしたタトゥー装飾が。屋根回りや足元にはアメーバかは虫類を思わせる立体装飾が。中でも秀逸と思ったのは左下の色の濃いタトゥー装飾。
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絵の部分は陶板に焼き付けたように見える。何と手の込んだことを。金持ち一家の日常か、骨董を扱う露天商か、人物の周囲には壷や水差しが並んでいる。女性達はペルシャ風とでもいうのか異国風の衣装に身を包んでいる。

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立体的といえば、こちらは完璧な壁面彫刻、壁画となっている。中央には女神のごとき女性(やんちゃ姫?)がこちらを向いて座り、怪しげに微笑んでいる。周囲では天女達?が勝手気ままに自由なポーズで楽しんでいる。ここは大連の天国の門か?

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最後は、言わずもがなのガウディ設計『カサ・バトリョ』の屋根をパクった入り口に、『グエル公園』のベンチを思わせる壁面装飾。とどめは屋根から垂れ下がってくるアメーバ状の突起。肌色と赤い円形は蝶の幼虫・芋虫を想起させる。周囲には他にもこれでもかこれでもかと異色装飾建築が建っている。
素晴らしき大連のタトゥー建築群とその仲間達であった。