ロックの水先案内人

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福島(大阪の)での飲み会前、時間つぶしに立ち寄った古本屋さんで偶然出会った。

ピーター・バラカンという名前は、私の中では大学時代からずっとロックに関する知識の宝庫というイメージがある。イメージだけでなく、本当に知らないロックミュージシャンや曲はないのではないか。近年では、毎週土曜日の早朝からNHK FM ウィークエンド・サンシャンインで楽しませていただいている。毎週毎週、名前すら聞いた事のないミュージシャンを数多く紹介されている。特に気に入った曲があるとその後CDやレコードを買い求める事がある。それ以外でも紹介される曲は、ほぼすべてハズレがない。
そんな憧れのピーターバラカン氏が今から20年前に書き下ろしたロック名盤を紹介する文庫本を古本屋さんで見つけ、迷わず購入した。その本の名は『ぼくが愛する ロック名盤240』(講談社+α文庫、1998年刊)。上の表紙写真のアルバムジャケットで知っていたのはわずか2枚、スティーリーダンの『彩(エイジャ)』とエルビス・コステロのデビュー作だけ。内容は、60年代から90年代の著者お気に入りロックアルバムを10年区切りで紹介している。面白いのは、私のような者でも知っているような超有名ミュージシャン(レッド・ゼペリン、ディープ・パープル、デイヴィッド・ボウイ、クイーン等)は登場しない、というこだわりを自らまえがきに記している。
紹介されているミュージシャンやアルバムの中で曲まで思い出せるのはほんのわずかだ。圧倒的多数の知らない中で、著者が文中「本当は全アルバムを取り上げたいんだけど」と書いているミュージシャンが“ヴァン・モリソン”である。話が飛ぶが、最近オーディオ雑誌等で大活躍しておられる田中伊佐資氏の文章に時折その名が登場するので気にはなっていた。ロックの水先案内人が絶対的お気に入りとあれば、聴かなければならないだろう。
まだ、この本を斜め読みしただけなのに、この先読み込んでいくと聴きたい曲だらけになるのではないか。ちょっと財布の中身が気になり始めた・・・。