ユーミン7枚目のアルバム『OLIVE』。りずむぼっくすのバーゲンコーナーでゲットした中古LP。先日聴いたときはあまり音が良いと思わなかったこのアルバム。今日はどんよりと曇っており湿度が高めのせいか、潤いのある良い音が出る。
B面2曲目「TSUMETAI AME」は長めのイントロ部でアコースティック感が強調され、曲中ベースの弾む感じもとても良い。続く3曲目以降もバックの音が前に出てくる感じで、曲を聴かせてくれる。アルバム全体に曲調の統一感があり、ユーミンのおしゃれな世界に浸ることができる。
続くは、ボズ・スキャッグスの実質的ファースト・ソロ・アルバムというサブタイトルの『ボズ・スキャッグス』。こちらはワーナーから発売された”新・名盤探検隊”シリーズの廉価版CDだが、これまた音が良い。特に高音がよく伸びる。66年オリジナルからのリマスターCD(16年)ということだ(以前はオリジナルから後にリミックスしたものがCD音源となっていたそうだ)。ギターにデュアン・オールマンも参加しているというのが、このアルバムの売りなのだが、そのギターの音が各所で小気味よく響く。特に12分超えの「LOAN ME A DIME」ではボズの熱唱も素晴らしいが、たっぷりとしたイントロを含め曲の大半を占めるセッションに痺れた。
そして、今晩最後はこれも先日入手したものの小音量だったためか、ライブ感をあまり感じられなかったザ・バンドの『ROCK OF AGES』、2枚組LP。
’ライブ’という言葉からイメージする「動」に対して、「静」の感がある黄金の仏顔。意味ありげであるがわからなかった。結論的には2枚とも音質はもう一つだった。1枚目A面は「DON'T DO IT」で静かに始まった。メンバーが緊張しているのか、ノリが悪い。B面2曲目「THE NIGHT THEY DROVE OLD DIXIE DOWN」辺りから徐々に盛り上がりが伝わってくる。2枚目になるとのっけから「THE WEIGHT」でいよいよライブらしくなる。しかし結論を言うと、彼らの曲は基本的に理詰め、あるいは歌詞に重点が置かれているのではないだろうか。観客が曲に酔いしれつつも歌を聞いている。歌詞がほとんど理解できないのが歯痒い。次回は歌詞を見ながら聴いてみよう。