南から来た男

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おそらく同世代の人で知らない人はいないのではないか。クリストファー・クロスのソロデビュー作「南から来た男(オリジナルは『CHRISTOPHER CROSS』)」は、それくらいインパクトのあった作品。少なくとも私の周囲では。
当時学生寮に住んでいた。門限などの古めかしい規則や学年別の上下関係があり、退寮者も多かった。そんな中でこと音楽に関しては、4年生から新入生まで共通の楽しみであった。誰かが新しいレコードを買ってくれば、集まって聴いたり、借りてダビングしていた。オーディオセットを持っていなかった私はダビングしてもらったカセットを何度も聴いていた。それまで聴いていたビリー・ジョエルボビー・コールドウェル等とは違った、爽やかな歌声と曲の空に抜けていくような響きがカッコ良かった。
今回久しぶりに聴いても、やはり良かった。それもLPだったので低音が滑らかにしっかり響いており、細部も漏らさず聴けた。当時分かってなかったけど、サポート陣もすごかったんだな。それにしても、なぜ彼の2枚目以降はあまり売れなかったのだろう。2枚目の「ANOTHER PAGE」はまだしも、3枚目以降は多分聴いた事がない。同じ路線であれば、今更であるが聴いてみたい。