一極集中

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先週末ようやく新装なった東京駅を見学する事ができた。といっても外から眺めただけである。これまでも新装後に何度か駅を利用したが、夜だったり時間に追われたりで見逃していた。想像していたよりも少し濃いレンガ色で重量感がある。屋根が以前どのようであったか思い出せないが、新しいという事で非常にすっきりと折目正しく見え、まるで官庁建築の様でもあった。35年以上前の学生時代にウロウロしていた頃は、いつもどこか工事中で囲いがあり見通しが悪かった。以前はタクシーも駅まで乗り入れていたように思う。それらがすっかり無くなり、皇居まで見通せるのは圧巻である。八重洲側も駅にはヘルムート・ヤーンによるテントのような巨大なキャノピーが5年以上も前にできていた事を知った。そして八重洲周辺は今超高層ビルの建設ラッシュである。そんな中、懐かしい八重洲ブックセンターが今も残っているのが嬉しかった。

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帰りの新幹線までまだ時間に余裕があったので、皇居外苑まで行ってみた。5月1日の「令和」を迎える行事の為であろう、地下鉄の出入り口はいくつか閉鎖され、道路の改修が行われ、多くの警官が警備に当たっていた。外苑から東京駅の方を振り返ると見事な摩天楼群である。これに建設中の八重洲超高層ビル群が重なると、さながらセントラルパーク周辺にも劣らない眺め(アメリカにすら行った事はないが)となるのではないだろうか。それにしても東京は大阪とは比べ物にならない別世界だなと、今更ながらの事を考えつつ帰路についた。

<同日追記>
今回の出張で改めて感じた事がもう一つ。駅周辺での行き先の分かりにくさである。巨大な地下街と多くの建物や地下鉄へ誘導するのが大変なのは分かる。それにしても、目的の出口への誘導看板がお粗末すぎる。真っすぐ、右左折、果てはUターン、あげくに表示が途絶える。工事の関係などでしばしば変わるのやむを得ないが、関係者は自身でその案内で行ってみた事があるのだろうか。外国からの訪問客を何倍にもするのは結構だが、こんな具合ではリピーターは増えないのではなかろうか。