久しぶりの音楽会

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ヤマハ株式会社ホームページ・楽器解体全書より借用(木管楽器だったとは)

2ヶ月ぶりで芸文の定期演奏会に行ってきた。事前に予習することなく向かった。オランダ生まれの指揮者ユベール・スダーンによる3曲。1曲目はザンドナーイ作曲・フルートと管弦楽のための夜想曲。作曲者も曲も初めてでふんふんと聴いているうちに終わってしまった。2曲目は、モーツァルト作曲・フルート協奏曲 第1番。第1楽章のソロがとても印象的だった。前から2列目ということもあり、独奏者がフルートを吹く息の風切り音も聞こえるほどの生々しさ。低音は尺八にも似た響きと迫力と知った。奏者カール=ハインツ・シュッツ氏の喉がまるで声を出して歌っているように震えていた。まさに楽器は歌う。そして休憩を挟んだ3曲目は、ブラームス作曲・交響曲 第2番。前2曲もそうだったが、普段見慣れている配置と異なる。向かって右側手前にビオラ、その奥にチェロ。感想としては、この配置もありと思った。何よりビオラの音が明瞭に聞こえる。その分チェロは少し控えめになるが、指揮者から放射線状にチェロとコントラバスが重なり低音の厚みが増すような気がする。かつて時代により配置のスタンダードは変化したそうだが、現代は色々な配置を楽しめて得した気分。演奏は、太極拳にも似たスダーン氏の指揮が次第に熱を帯び、最終楽章は各パートの首席が大きく体を揺らしながらの熱演。最後は楽団揃って迫力の演奏でフィナーレ。今日も良い演奏をありがとうございました。