旅あるいは出張先で

夏の読書2021 (古寺巡礼編)

数十年前からいつか読みたいと思っていた和辻哲郎著『古寺巡礼』が、10年ほど前に再版されていたことを最近知り、慌てて購入した。実はまだ読み終わっていない。この本を読み始めてすぐの頃、立ち寄った古本店で土門拳の『古寺を訪ねて』3冊(4冊で一揃い…

蝉しぐれまっすぐ伸びる若枝かな

盛夏の奈良国立博物館前 オリーブもすくすく伸びてます

赤坂迎賓館

庭園から大噴水越しに望む迎賓館本館(そういえばかつては赤坂離宮と言ってたなあ)3ヶ月半滞在した福島からの帰路、近年通年一般公開が行われている赤坂迎賓館に立ち寄った。この日は最高気温が各所で36度を超える猛暑日。屋外の参観は汗だくだった。それで…

「君ねえ、・・・」

東北を離れるにあたり最後の行き先に山形県を選んだ。メインは山寺のつもりであった。しかし、ブログを更新する段になって一番印象に残っていたのは山形市内に残されている旧県庁舎『文翔館』の展示だった。かつての執務室を忠実に再現したと思われる一室。…

プラハ・夏

プラハ中心部にある旧市街広場。35mm換算焦点距離15mmで写すと、尖塔も脚も伸びる伸びる。空間が広がった感じ。 この夏、チェコの首都プラハへ出かけた。目的はいくつかあったが、その一つが写真撮影の練習。特に先日購入した広角ズームレンズでどのように街…

初 仙台、初 ホヤ

うまい!初めての海鞘(ホヤ)刺身。ザクロから出てきた熟したマンゴーのような不思議な見た目と、パイナップルとも賞されるみずみずしい口当たり。歯ごたえは硬すぎす柔らかすぎす、味は臭みもなく甘みさえ感じる。さすが地元。 初めての仙台。出張先の福島…

一極集中

先週末ようやく新装なった東京駅を見学する事ができた。といっても外から眺めただけである。これまでも新装後に何度か駅を利用したが、夜だったり時間に追われたりで見逃していた。想像していたよりも少し濃いレンガ色で重量感がある。屋根が以前どのようで…

海の星たち

夕暮れ時、飛行機の小さな窓の端に小さな丸い月が見えていた。帰国の途では日暮れも猛スピードで進む。あっという間に暗くなる。すると、海にチラチラと光るものが眼についた。何の光りか判らないまま眺めていたが、少し経って漁船の明かりと気付いた。次第…

広州でザハ・ハディッド作品に触れる

中国・広州で故ザハ・ハディッド氏の作品に接することが出来た。彼女は、そう、日本の国立競技場コンペに当選したものの工事費の高さで物議を醸したイラク出身の女性建築家。彼女の作品は、コンペ作品集やウィーンの小規模オフィスを眼にしたことがある程度…

初めての香港だったが・・・

中国・シンセンでの仕事のあと、香港まで足を延ばした。チェックインを済ませ、同行氏の希望ですぐに「シンフォニー・オブ・ライツ」へ向かおうとしたのだが…。フロントの日本人女性から、台風が近づいているため今晩のショーは中止が決定した、との情報。‘…

ありがとう ホテル ニッコー

今年10月末、中国天津で日系ホテルの営業が終了した。「ホテル日航 天津」、昨年9月から始まった天津出張業務の際はいつもここを利用した。当初は月に1〜2回、3月からは2ヶ月に1回程度利用していた。そしてまた冬を迎えるこの季節に、ビルオーナーの経営方針…

三度あることは四度ある

小宇宙と呼ばれる世界はたくさんあるが、読書もそう。そして文庫本そのものが小宇宙に見える時がある。二度あることは三度ある。そして四度目も起こった。昨日の台風でまた各地に被害が及んだが、海外出張からの帰国がまた台風と重なった。今回は同行者の日…

大連のタトゥー建築 その2

商業街を中へ入って行くと、更にすごいものが眼に飛び込んできた。食品会社の看板の右上には、文字通りの刺青ショップの文字も。方形の2階建てビルの1階はドーマーウインドウ風の入り口。壁にはどの面にも人物群を中心にしたタトゥー装飾が。屋根回りや足元…

大連のタトゥー建築 その1

中国北部大連の経済開発区にある飲食店街でタトゥー建築に遭遇した。「タトゥー建築」とは、2004年頃仕事で訪れたスロバキア東部の田舎町で見かけた数多くの外壁に塗装で装飾を施した建物に自分で勝手に名付けた総称である。その後、ドイツ赴任時に訪れたミ…

26時間

26時間。これは中国無錫から自宅までの所要時間である。現地の午後1時(日本時間午後2時)頃職場を出発。豪雨を伴う悪天候の中、フライトは出発時点で30分ほど遅れた。目的地の関西空港にはどうにか2時間半ほどで近づいた。日本も折からの最悪の天候。着陸を…

雲三態

これから発達する入道雲だろうか?ゲレンデのように滑らかな雲が次第に涌き上ってくる。 もこもこ、モコモコとあちこちで首をもたげている。立ち上がるプレーリードッグのようでもある。 さまざまな種類の雲が勢揃い。高さもまちまちで陰影の妙を作り出して…

Hello! OSAKA

大阪の市街地を南港の南側上空から撮った写真。真っ赤な朝潮橋がひと際目を引く。その横に並ぶ巨大なキリン達(本当はコンテナ運搬用クレーン)。手前左のたて縞高層ビルがWTC(今も大阪府の執務スペースとなっているのだろうか?)、その左後方に天保山の海…

上海錦江酒店

上海の地下鉄1号線・陝西南路駅(せんせいなんろえき)からほど近くにある上海錦江酒店。かつて無錫へ単身赴任中に大変お世話になった方に3年半ぶりに会うため、初めて訪れた。近くには日系のオークラガーデンホテルもあり、日本人滞在者が多いそうだ。1920…

上海点景

上海の市街地西部にあたる浦西(プーシー)にある中山公園周辺。土曜日の朝、日本への帰国を前に散策をした。中でも中山西路辺りは昔ながらの下町エリア。集合住宅の窓からは物干が突き出し、色とりどりの衣服、タオル、シーツなどが揺れている。 ふつうの店構…

天津点景

天津中心部にある高層ホテルからの眺望。ホテルの建つ一角はすでに古く、一部施設は廃墟同然となっている。その向こうでは新たな都心部建設が進んでいる。それも数カ所同時進行で。この国では決して珍しくない光景だが、街を造り直すことへの躊躇は微塵も感…

かみ対応

冬期オリンピック直前の韓国38度線付近上空より 今週初めから寒さの厳しい中国天津へまた出張。結局風邪は治り切らず、出発当日は鼻水がやたらと多く困った。飛行機に乗る際、ポケットティッシュを2袋上着に入れていたが、席に着いてすぐ1袋使ってしまったの…

心頭滅却すれば

この時期には珍しく快晴の天津市、河北区海河沿い。 スーパーおじいちゃんを発見!!厚さ5㎝以上あると思われる氷の張った河の中で悠々と泳いでいた。数分の出来事だったが、知らぬ間に私の周りや対岸に大勢の見物人が集まり、声援を送ったりビデオに収めた…

はしご酒

仕事で出かけた博多で食事に出かけた。1軒目は大名にある焼き鳥屋「もり兵衛」。表通りから少し入った細い路地にある隠れ家的な店。手前に5人ほどが座れるカウンターと奥に座敷が一部屋。よい意味で昔ながらのこじんまりとした居酒屋。焼き鳥がとても美味し…

シュールな焼き鳥屋

左から つくね(身と骨の割合が抜群)、焼きおにぎり、とりスープ 今週日曜から4日間朝晩めっきり冷え込みが厳しくなった天津に出張で出かけました。日が暮れるとすぐに気温が零下に下がります。そんなとき恋しいのは焼酎お湯割りと美味しいアテ。 店のとな…

シルク

伊丹から松山へ飛行中の景色。島の間を通り抜ける船の軌跡がとてもいい感じ。まるでシルクのドレスの裾のようにも見える。

出張の楽しみ

遠方への出張は年をとるにつれて体力的にきつくなってきました。特に飛行機での移動は身動きもままならないのであちこちが痛くなります。それでも変わらぬ楽しみの一つが、飛行機から眺める景色をカメラで撮影することです。飛行機に限らず移動中に睡眠を取…