一年の計

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今日は正月休みと十日えびすの狭間で人出が少なかろうと西宮神社へお参りに行った。予想通り人出はまばらで、数分でお参りを済ませることが出来た。その後、久しぶりにおみくじも引いてみた。正月のため大吉が多いだろうが、逆にそうでなかった場合のショックもあると思う。まさに神頼みでカシャカシャとくじ箱を振る。そして取り出したのは20番の棒。どうか良いのが当たりますように。そしてもらった札は「大吉」!素直に嬉しい。
札には、特別な事は書かれてないが、要約すると「仕事にしっかり目標をもって励めば、良い方に向かう」とある。まさにそのように、今年一年過ごせますように。

年の初めに考えることではないかもしれないが・・・

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昨年から我が家のオーディオにノイズがつきまとっている。秋頃から特にひどくなり、音楽を聴いていられない時がある。スピーカーからブブブ、ボソボソといった音が断続的あるいは連続して発生する。線香花火の音に似ている。初めのうちは電源やインターケーブルが抜けかかっているのか、傷が入ったかと点検し整線したが解決しない。次にCDをかけるミニコンポが帯磁しているのかと、クリーニングキットを買ってきて試してみた。音質が目覚ましく改善し、ノイズも一緒に無くなったと思っていた。しかし年末近くになって、また頻繁に例のノイズが聞こえてくる。年末年始を音楽三昧と思っていたのが台無しである。そして元日の今日もいつも以上にノイズが入る。ケーブルを抜き差ししたり、アンテナを繋ぎ直したり。でもダメだった。そしてハタとLEDのことを思い出した。以前何かで、LED照明によりノイズが発生することがある、というのを読んだ気がする。そこでノイズが出ているときに照明を点けたり消したり試す。消しているとノイズが出ない。おお解決だ、と喜んだのもつかの間、しばらくしてまたボソボソ、ブブブーと聞こえてくる。うーん、どうしたら良いのだ!?

<2019年1月3日追記>
思い切ってスピーカーケーブルとミニコンポ(CDおよびラジオ試聴用)とのインターケーブルを交換した。自分にとっての高額品から普及品へのグレードダウンだが、ノイズが無くなるかも・・・と。交換直後はLED照明全点灯でも聞こえなくなり、やはりケーブルだったかとホッとしたのも束の間。しばらくすると、またもノイズが・・・。思い返してみると、夜間遅くなってから発生することが多いように思う。もしかすると、原因は我が家以外で使っている機器かも。もう手に負えない感じだ。

<2019年1月11日追記>
その後何故か先日までのボソボソ雑音が聞こえなくなった。訳がわからないのだが、自分の環境は変わっていないと思うので、やはり外部の雑音を拾っていたのかもしれない。それから本日、直接は関係ないかもと思いつつ、FMアンテナ線をグレードアップしてみた。これまでは普及品の同軸ケーブルに有り合わせの筒状端子を付けてテレビの端子に接続していた。ノイズを拾っているのがアンテナ線かもという事で、金メッキのネジ式端子の付いた4重シールドS5CFBケーブル(富士パーツ商会のBLF-30-40)に取り替えた。結果は、多いに満足である。S/N比がぐっと上がり、音がシャープになった。音が塊にならず、ほぐれてきた。おかげでダイアルを通常より更に5度ほど回しても同じボリュームに聴こえる。ノイズ問題の結果は出ないが音は良くなったので◎!

新年を迎える前に

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年末ということで数日部屋の片付けを行なった。とはいえ、まだまだ整理のつかないものが残っている。その中で2005年頃スロバキア赴任時にウイーンで買ったチボリオーディオのModel-ONEを数年ぶりに引っ張り出した。以前は昇圧トランスに接続して使っていたが、今回はインテリアとして。特に気に入っているのは色使い。ヨドバシでも扱っているが色が限定的で同じ配色は見たことがない。そもそも自分のは日本仕様ではない。
このラジオは、デザインも秀逸だが、何より受信性能がずば抜けて優れている。今時ダイヤルによるチューニングという感じであるが、大きなダイヤルとねっとりとした回転時の感触のおかげで微弱な電波もしっかりキャッチできる。ノイズに隠れた電波を求めてしばらく行ったり来たりしていると、そのうちにピタッと合うのである。
雪に埋もれた中欧の田舎町での夜は長い。特に週末は時間の経つのが遅い。そんな時に気持ちを落ち着かせてくれる音楽に行き当たると嬉しくなる。さらにこの横幅20センチほどの箱から出てくる音が、これまた素晴らしく良いのだ。音のバランスが最高である。底に小さなバスレフ孔があるが、低音が不足なく自然に出て、かつドンシャリにならずすっと消えていく感じが良い。
日本に戻ってからも、しばらくサブ・スピーカーのようにして使っていた。これだとモノラルで十分と思ってしまう。それどころか一時メインシステムのモノラル化を真剣に考えていた。インターネット上でもそのような考えを持っている方のブログが多く見つかる。自作スピーカーを作る時、つい定位や音像の拡がりとか気になるのだが、必ずしも重要ではないかもしれない。

ヨーヨー・マのCD『SOLO』を聴く

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ホテルの窓からレースカーテン越しに景色を写したらクロスフィルターの様な効果になった。

ブックオフで中古CDを物色していてヨーヨー・マ演奏の『SOLO』を見つけた。曲目は、コダーイ作曲の無伴奏チェロ・ソナタ作品8、ワイルド作曲「サラエヴォチェリスト」、アレクサンドル・チェレブニン作曲無伴奏チェロ組曲ほかで、いずれもタイトル通り独奏である。
最初の曲、コダーイ無伴奏は以前LPで聴いた時はまるで理解できず、そのまま聴き返すことはなかった。しかし今回改めて聴いて、マの素晴らしい演奏と共に曲の包み込むような雰囲気がとてもスキになった。この組曲のベースとなる作曲者の苦悩にはとても理解が及ばないが、一度だけ訪れたブダペストでの国会議事堂・鎖橋などを望むドナウ川沿いのゆっくりと流れる時間の感覚が思い出された。
続く「サラエヴォチェリスト」は、解説からこの曲が生まれた経緯を知り、ただ聴いていては行けないと考えさせてくれた。平和は祈るだけではやってこないことを。
さらにチェレブニンの組曲では、経験の積み重ねにより生まれてくるものの力強さを感じた。特に第4楽章の。
ブライト・シェンの「中国で聴いた7つの歌」は西洋音楽と中国の民族音楽との融合を試みたということが如実に感じられるものであった。中国無錫赴任時に見かけた、週末広場に集まり二胡を奏でる老人達の姿が思い出される。
最後のオコーナーの1曲「アパラチア・ワルツ」は、さらに素朴で牧歌的な曲だった。聞き終わると、とても穏やかな気持ちになっている自分に気付いた。
CDが増えて置き場所に困るのであるが、まだまだ当分止められそうにない。

海の星たち

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夕暮れ時、飛行機の小さな窓の端に小さな丸い月が見えていた。帰国の途では日暮れも猛スピードで進む。あっという間に暗くなる。すると、海にチラチラと光るものが眼についた。何の光りか判らないまま眺めていたが、少し経って漁船の明かりと気付いた。次第に数が増えてくる。長崎の西辺りだろうか?イカでも釣っているのだろうか?答えが出ないまま海の星たちは遠くなった。