セイコー、最高!

f:id:hinoikelife:20181127232751j:plain
先週日曜の大阪マラソン、出走した訳でもなく、応援に行ったのでもなく、さらにはテレビも見ていなかったが、二日遅れで感動のお裾分けを頂いた。
夜、楽器のレッスン帰りに乗った御堂筋線で吊り広告に何気なく目をやると、何やら時刻が書いてある。それもどれも違う時間。よく見ると、一枚一枚に大阪マラソンの完走者がタイムとメッセージを手書きしたものだ。そして、そのメッセージの内容が泣かせる。最高タイムがハーフで2時間強の自分とは比較にならない、皆さん健脚ばかりだが、気持ちはよくわかる。走った方、応援した方、大阪マラソンの運営関係者の皆さん、ご苦労様でした。本当にただの数字ではない。
そして、こんな気の利いたことをやっていただいたセイコーさん、最高!
f:id:hinoikelife:20181127232243j:plain

体重リバウンド

f:id:hinoikelife:20181126231421j:plain
かわいらしいダリアをX-E3のアドバンストフィルター・ハイキーで。

体重の増加傾向が止まらない。4年前にそれまでの単身赴任3年間でたまったぜい肉を削ぎ落し、10ヶ月ほどで10キロ以上のダイエットに成功した。しかし、年を重ねるに従い辛抱が出来なくなっている。食べたいときに食べ、飲みたいときに飲む。体重が増えないはずがない。すでに4キロほど増加した。腰の辺りのたるみと共に重いと感じる。これは本気でもう一度気を引き締めないと、取り返しがつかなくなるのではと焦る。
そんな折、娘が美味しそうなメロンパンを買って来た。夜も10時を回っていたが、つい半分食べてしまった。明日こそ始めよう・・・きっと。

曲にならない

f:id:hinoikelife:20181125163837j:plain
上海オフィス街の中心地を上空から。乱立というのを通り越して普通に超高層ビルばかりが並んでいる。

今回の課題曲「愛の夢」の前半部分。ポジション移動がたくさんあり音程が定まらない。その上、拡張ポジションも多々あり困難を極める。ピアノ曲では普通に聞こえるのに、チェロ譜はどうもしっくり来ない。道具のせいにするのも良くないとは思うが、初めいいと思っていたスピロコアのD線がどうも弾きにくい。うまく響いてくれないので、この際取り替えようと思う。以前のラーセンかヤーガー、あるいは・・・。次回レスッスン時に先生に相談予定。

秋深しモミジバフウも茜色

f:id:hinoikelife:20181124103155j:plain
イガイガの実をつける「モミジバフウ」。以前インターネットで調べたら、この名が見つかった。「フウ」は楓(カエデとは読まない)と書く。葉の形が似ているが「カエデ」とは別物だそうだ。「フウ」には葉が3つに裂けているもの、5つあるいは7つに裂けているのがあるそうで、我が家の近所の公園にあるのは5裂のもの。夏は青々と葉を茂らせ、秋には黄色に変化し徐々に赤が混じってくる。樹によっては一時に緑・黄・赤の葉をつけており、かわいらしい。そして秋が深まるにつれてイガイガの直径3〜4センチほどの実が落ちてくる。落ちているこの実を蹴飛ばすと、我が家の愛犬は嬉しそうに追いかけ、痛いだろうに口の中でしばしモグモグとやって吐き出す。秋のマイ風物詩となっている。
f:id:hinoikelife:20181124103243j:plain
今年は台風とか寒暖差が激しいせいか、樹によって紅葉のタイミングがバラバラだ。たまたま揃って真っ赤になっていたので携帯に収めた。

f:id:hinoikelife:20181124103333j:plain
今年もあと1ヶ月あまり。バタバタと中国との往復で明け暮れた1年だった。そして定年までも数年。人生も秋色。

CT フランコ・ファジョーリ日本公演はすごい

f:id:hinoikelife:20181118192559j:plain
齢50幾年オペラ鑑賞未経験、にもかかわらず、芸文こと兵庫県立芸術文化センターで行われたフランコ・ファージョーリ氏とヴェニスバロック・オーケストラの日本公演「ヘンデルのオペラ・アリア名曲集」へ行って来た。パンフレットによるとファジョーリ氏は、『1981年アルゼンチン生まれ。カウンタテナー歌手として初めてドイツ・グラモフォンと独占契約を結び、本年2作目のCD「ヘンデルのアリア集」が発売され、絶賛を博した。いまやバロックから19世紀初頭のベルカント・オペラのもっとも輝くスターのひとりとして、不動の地位を築いている』とある。そんなコンサートへ行こうと思ったのは、いきなりオペラ鑑賞ではなく、まずはアリア集からというノリ。演奏もバロック専門オーケストラということで先般読んだ、皆川達夫著「バロック音楽」の世界を眼で耳で体験できる。
前半と後半に分かれそれぞれアリア4曲・器楽曲2曲という構成。オーケストラは、第一バイオリン4・第二バイオリン3・ビオラ2・チェロ2・コントラバス2・ファゴット1・チェンバロ1と小編成での来日。もちろんチェロはエンドピン無しのバロックスタイルにガット弦、ただし4弦。そこにカウンターテナー1名で、2000名収容の大ホールはきついのでは?そんな心配も前から7列目では関係なかった。チェロとチェンバロ以外が立って演奏するスタイルで、体でリズムをとるノリのよいメンバーも。そして2曲目から登場のファジョーリ氏は、思ったより小柄だが小顔のため8頭身。左足を前に出し、右足を少し引いて膝を曲げ、左腕を腰辺りまで下げ、右腕は手を軽く握り胸の辺りへ。まるで指パッチンをしているよう(たとえが古い!)。そして、曲の世界へ入り込んだかのような表情で歌い出す。声量は決して迫力満点というほどではないが、澄み切ったハイトーンボイスは広いホールにさわやかな響きをもたらした。口を少しすぼめてうつむき加減で小刻みにピチカートするような発声、上体を少し反らし胸と腹を膨らませて高音を響き渡らせる発声。様々な発声法を使い分け感情豊かに歌う。残念ながらすべて初めて聞くアリアは意味不明。それでもタイトルから想像する情景が、ファジョーリ氏の表情や身振りと合わせて十二分に感じられた。
20分の休憩を挟んで2時間ほどのプログラムも終盤になるとかなり熱を帯びて来た。圧巻はアンコール2曲目、ヘンデルの歌劇「リナルド」から「私を泣かせてください」。(後で調べると、ファジョーリ氏はLascia ch’io pianga(ラシャ・キオ・ピアンガ)といったようだ)。ファジョーリ氏が客席に向かって知ってますか?と尋ねると周囲でうなずく方多数。イタリア語で返事された方も。まずそこですごいと思ったが、それは序の口。曲の途中でファジョーリ氏が客席に向かって皆さんも歌ってと手で合図。すると、何ということだ。ホール内が大合唱しているではないか。年配のおばさん達は多くが合唱団に所属している方達だった。そのまま感激のフィナーレへ。サイン会はもちろん長蛇の列。折り返してエントランスホールへつながった最後尾は入り口から外に伸びていた。ファジョーリ人気恐るべし。
私はバロック音楽を眼と耳で楽しみ、初めてのカウンターテナーを堪能したので大満足。サインをあきらめそのまま帰宅した。